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歯肉炎・歯周病とは

歯や歯周組織の構造

▼歯の構造

歯の構造で始めに思いつくのは、白い部分の組織だと思います。
この白い組織はエナメル質といって、人の体の中で最も硬い組織です。だからこそ、多少の硬さの食べ物では傷一つ入りません。
そして、歯は目で見ることのできる歯冠と目で見ることのできない歯根とで構成されています。

歯冠には、一番外側にエナメル質、その内側に象牙質、さらに内側に歯髄があります。
歯根には、一番外側にセメント質、その内側に象牙質、さらに内側に歯髄があります。

この中で象牙質という組織は、歯の主体的な組織であるといえます。
歯髄は歯の感覚(痛みなど)を担ったり歯に栄養を与えたりする組織です。セメント質は、歯根を歯槽骨と結び付ける働きがあります。

歯肉炎・歯周病とは

▼歯周の構造

歯根の周りには歯周組織があります。歯周組織は歯を支える役割を持っており、歯がしっかり固定され食べ物をよく噛むことができるのは、この歯周組織があるからです。

歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられる

歯周病には症状によって歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎は、歯の周りについた歯垢が石灰化して歯に付着し、歯茎が腫れ、歯磨きの際に出血したり、歯茎がムズムズしたり痛んだりする病気です。

また、歯周炎は炎症が歯茎を越え、歯を支えている組織である歯根膜や歯槽骨にまで進行し、歯槽骨が溶け始めている状態です。
歯が長くなったように見えたり、歯がグラグラ揺れている状態になります。最悪の場合は抜歯をする以外に治療法がなくなってしまうのです。


歯周病(歯周炎)とは

歯周病は、その名の通り「歯周の組織に炎症が起こる慢性の病気」です。
プラーク(歯垢)に含まれている歯周病菌(細菌)が歯と歯肉の間に入り込んで、歯肉(歯茎)の腫れや出血を引き起こし、歯を支えている歯槽骨を少しずつ溶かして、最終的には歯が抜け落ちてしまうという病気です。

初期の歯周病は虫歯とは違い、痛みもないまま進行し、放置すると気が付いた時には手遅れで歯を抜かなければない、というケースも少なくありません。
「サイレントディスイーズ(沈黙の病気)」という別名で呼ばれるほど、歯周病は自覚症状がないうちに確実に進行してしまう病気なのです。

歯周病は中高年の年齢層に圧倒的に多く、軽度の症状も含めると成人の80%が歯周病にかかっているといわれています。若いからといって安心できるものではありません。

歯周病の進行プロセス

健康な歯

①健康な歯

歯肉の溝は浅く、歯と歯茎はぴったりとくっついており、歯槽骨もしっかり歯を支えています。


歯周炎

②歯肉炎

ブラッシングなどのお手入れがしっかりできていないと、歯の周りに歯垢(プラーク)がたまります。
時間が経つと歯垢は石灰化して、歯石となって歯に付着し、歯周病菌(細菌)が増え、歯茎は赤黒く、丸みをおびて腫れてきます。
この時点ではまだ歯根膜や歯槽骨までは破壊されていません。


軽度歯周炎

③軽度歯周炎

歯槽骨が歯根の長さの3分の1まで消失してしまったものです。
歯周ポケットが広がり、歯を支える歯槽骨が溶け始めます。
歯茎の腫れが大きくなり、歯石の上にさらに歯垢がたまり、歯周ポケットが深くなっていきます。


軽度歯周炎

④中度歯周炎

歯槽骨が溶け、歯根の長さが3分の1~2分の1まで消失したものです。
炎症がさらに悪化すると、歯根部が露出し、冷たいものや熱いものが染みたりすることがあります。
さらに歯茎が腫れ、膿が出てきて歯がグラグラ動くようになります。
口臭も次第にひどくなります。


重度歯周炎

⑤重度歯周炎

歯槽骨の破壊が大きく、歯根がほとんど支えられていない為、歯が大きく揺れ動きます。食事が困難になり、歯を抜かなければならない状態です。


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