前歯のインプラントができないと言われる理由

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2024.04.12

前歯のインプラントができないと言われる理由

こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。

「前歯のインプラントはできない」という話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。結論から言うと、条件が揃っていれば前歯でもインプラント治療ができる可能性があります。ではなぜ、前歯のインプラントはできない、難しいと言われるのでしょうか。今回は、前歯のインプラントができないと言われる理由と、前歯のインプラントのメリットとデメリットを紹介していきます。

■前歯のインプラントができないと言われる理由

前歯のインプラントができないと言われる理由は、主に以下の3つの理由があります。

①顎の骨や歯ぐきが薄い

インプラント治療は、インプラント(人工歯根)を顎の骨に埋入し、インプラントと骨が結合することによりしっかりとした土台を作ります。そのため、前歯に限らずすべての歯において、インプラントを埋入し、支えられるだけの骨の厚みが必要になります。しかし、前歯は歯自体が小さいということもあり、もともと顎の骨の厚みが薄いのです。また、歯周病などの影響で骨が吸収され厚みが薄くなっている場合もあります。

骨の厚みが不充分な状態でインプラントを入れると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。インプラントと顎の骨が結合しにくくなる、骨の厚みや幅が足りずインプラントの先端が歯茎に飛び出してしまう、頬の裏側の空洞(上顎洞)に突き抜けてしまう、などが挙げられます。インプラントの先端が歯茎に飛び出したり、上顎洞に突き抜けてしまうと、インプラントの脱落や感染症による炎症を引き起こすこともあります。

しかし、骨の厚みが足りない場合でも、「骨造成」と呼ばれる骨を増やす治療を行うことで、前歯のインプラントも行える場合があります。当院では、「GBR法(骨再生誘導法)」、「ソケットリフト」、「サイナスリフト」など患者様に合った方法で足りない骨を増やすことが可能です。

②審美性が損なわれる可能性がある

前歯は奥歯に比べると目に入りやすい部分であり、仕上がりによって見た目の印象がかなり左右されます。被せた人工歯の色味が天然歯と比べて違う、歯列が揃っていない、大きさが違うなど、些細なことでも前歯だと見た目の違和感に繋がりやすくなってしまいます。また、インプラントの埋入角度を誤ることで、向きや形が変になる事も…。高い治療技術があり、審美的な技工物の製作が得意な歯科医院で行わなければ、前歯のインプラントは難しいと言えるでしょう。

当院は、10年間のインプラント埋入数が1,328本と、数多くのインプラント治療の実績を誇り、さまざまな症例に対応しております。また、院内技工士が在籍しており、密に連携を取ることで、こだわった技工物を製作することが可能です。

③神経の位置が近い

前歯の神経は表面に近く存在するため、インプラント治療中に損傷する可能性があります。神経を損傷すると、感覚の麻痺、痛みやしびれなどの症状を引き起こします。神経を傷つけないためには、手術前の詳細な検査やシミュレーションが非常に重要です。近年では、さまざまな最新機器によって、見えない部分を見ることができ、治療前にさまざまな情報を得たり、しっかりとシミュレーションを行ったりすることができます。しかし、すべての歯科医院で設備が整っているとは限りません。前歯のインプラント治療を行う場合は、設備のしっかり整った歯科医院を選びましょう。当院では、歯科用CT、3Dプリンター、サージカルガイド、アフィニー(光機能化技術)などを用いてより精密で安心なインプラント治療をご提供しています。

■前歯のインプラントのメリット

前歯のインプラントには以下のようなメリットがあります。

・審美性が高い

前歯は目立つため見た目の影響が大きいですが、インプラントであれば入れ歯やブリッジに比べてより自然な仕上がりが実現可能です。ブリッジの場合、前歯は保険診療のものだと、使える材質が決まっているため、天然歯のようなツヤや透明感を表現するには限界があります。保険診療で使われるレジン前装冠は、表面がレジンという白いプラスチック素材で、金属が裏打ちされています。レジン前装冠は、経年変化によって黒ずみ、歯と歯茎の境目から金属が見えるなどの見た目の悪さが目立ってきます。その点、インプラントは審美性の高い材質を使って、より精密に人工歯を製作することができるため、審美性を重視したい前歯に向いていると言えます。具体的には、耐久性も審美性も備えた「ジルコニアセラミック」、「オールセラミック」などの材質が挙げられます。

・しっかり噛める

食事をするときは、食べ物を前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶします。入れ歯やブリッジの場合、他の歯を支えにしていることによって、安定感がなく十分に噛めないこともありえます。支えの歯に負担がかかるだけでなく、前歯で噛み切れないので、奥歯ばかり使うことになり、奥歯にも負担がかかります。一方でインプラントは、入れ歯やブリッジに比べ、土台がしっかりしていることで、天然歯と同じようにしっかりと噛むことができます。そのため、リンゴやお肉など硬い物も噛み切ることができるのです。しっかり噛めるということは、快適に食事を楽しむことができ、生活の質も高まります。

・周りの歯に負担がかかりにくい

インプラント治療は、顎の骨にインプラントを埋入することでしっかりと土台を作り、インプラントと骨が結合するのを待ち、その上に人工歯を被せていきます。そのため、非常に安定感があり、先述した通りしっかりと噛むことができます。ブリッジのように他の歯を削る必要もなく、入れ歯のように他の歯に金具をかけて支える必要もありません。インプラントは単独で植立できるため、残ったご自身の歯に負担をかけない点が大きなメリットです。このことから、当院ではインプラント治療は、他の健康な歯を守り、全身疾患を未然に防ぐ、言わば予防の一環として考えています。

■前歯のインプラントのデメリット

前歯のインプラントには、さまざまなメリットがあるとおわかりいただけたと思いますが、以下のようなデメリットも存在します。

・どこの病院でも対応できるわけではない

・費用が高額になる

・治療が長期化しやすい

ここまでお話してきた通り、前歯のインプラントは高度な技術や整った設備、経験豊富な歯科医師が在籍している歯科医院でないと安全な治療を受けることは難しく、どんな歯科医院でもいいというわけではありません。

また、インプラント治療は、保険外診療のため費用の負担が大きく、治療を迷われる方もいらっしゃいます。しかし、それ以上にさまざまなメリットを感じ、近年では多くの方がインプラント治療を選択されています。当院では患者様のご希望や予算に合わせて治療プランを選択していただけるよう「エコノミーコース」「スタンダードコース」「プレミアムコース」をご用意しております。また、インプラント治療は医療費控除の対象となります。適切に申請することで、お金が戻ってくるため、結果的に費用の軽減に繋がります。

前歯のインプラントは骨造成を行う必要がある場合が多く、それだけ治療期間も長期化する可能性があります。骨造成は、一次手術と呼ばれるインプラントを骨に埋め込む手術を行う際に同時に行うか、事前に行います。治療期間が長くなりますが、より安全にインプラント治療を成功に導くためには大切なプロセスです。

■まとめ

前歯のインプラントができないと言われる理由についてお話しました。確かに前歯のインプラントは、骨の厚みの薄さや審美性を保持しなければならないことなどを考えると、どんな歯科医院でもできる治療とは言えません。しかし、骨造成など高度な治療に対応でき、設備がしっかりと整った歯科医院であれば、治療を行うことは可能です。当院でも、さまざまな難症例に対応してきた高い技術を持った執刀医と、歯科用CTをはじめとしたインプラント治療に必要な設備がしっかりと整っております。前歯のインプラント治療をお考えの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

当院のインプラント治療の詳細はこちら▼

https://www.shin-implantcenter.com/