インプラント治療後に気をつけたいケア方法

しんデンタルのブログ

  1. ホーム>
  2. しんデンタルのブログ>
  3. インプラント治療後に気をつけたいケア方法

2024.09.27

インプラント治療後に気をつけたいケア方法

インプラント治療は、失った歯を取り戻すための画期的な方法かつ有効な手段です。しかし、長く使用するためには治療後の適切なケアが欠かせません。本記事では、インプラント治療後のケア方法について詳しく説明します。

■インプラント治療直後の基本的な注意点

治療をした直後はいくつか注意点があります。詳細は歯科医師から指示があると思いますが、基本的には下記の注意事項に沿って生活していただくことになります。

✔️飲食に関すること
インプラント治療直後は、傷口がまだ完全に治っていないため、飲食に気をつける必要があります。特に手術当日は、冷たい飲み物や柔らかい食べ物を摂るようにし、熱い飲み物や硬い食べ物は避けましょう。また、飲酒や喫煙も出血を促進する可能性があるため、控えてください。

✔️術後の出血や腫れに関すること
治療後数日は軽い出血や腫れが見られることがあります。ガーゼを噛んで圧迫することで出血を抑えることができます。腫れに対しては、冷たいタオルやタオルで包んだアイスパックを頬に当てると効果的です。腫れは通常2〜3日で治まりますが、それ以上続く場合や明らかに異常な症状がある場合は歯科医師に相談しましょう。

✔️痛みの管理と薬の服用に関すること
手術後の痛みは、処方された鎮痛薬で管理できます。指示された通りに薬を服用し、痛みが続く場合やひどくなる場合は、歯科医師に相談してください。抗生物質が処方された場合も、指示通りに最後まで服用することが重要です。

■インプラントの清潔を保つためにできること

・適切な歯磨きの頻度とタイミング
インプラントの周囲を清潔に保つためには、毎日の歯磨きが欠かせません。朝と夜の少なくとも2回、できれば食後に歯を磨くようにしましょう。特に夜寝る前の歯磨きは重要です。

・推奨される歯ブラシと歯磨き粉
インプラント周囲を傷つけないように、柔らかい歯ブラシを使用してください。歯磨き粉はフッ素が入っていないものを選び、ホワイトニング成分が含まれているものもなるべく避けると良いでしょう。ホワイトニング成分はインプラントの表面を傷つける可能性があります。

・歯間ブラシやデンタルフロスなど、補助アイテムの使い方
インプラントと歯の間に食べ物が詰まりやすいので、歯間ブラシやデンタルフロスの使用も重要です。歯間ブラシはサイズを選び、無理に押し込まないように注意しましょう。デンタルフロスは軽く滑らせるようにして使用し、インプラント周囲の清潔を保つことが大切です。

■治療後はインプラント周囲の組織の健康を保つことが重要

インプラントは虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎になるリスクがあります。歯肉炎や歯周病と同じように腫れや炎症が症状として現れ、最悪の場合インプラントの脱落を招き、治療自体が失敗となってしまうリスクがあります。

インプラント周囲の組織の健康を守るためには、先述した方法で日々のケアを丁寧に毎日行い、習慣化することが重要です。健康的な食生活と栄養バランスの取れた食事を摂ることも欠かせません。特にビタミンCやカルシウムを豊富に含む食材を摂取すると、歯茎や骨の健康に役立ちます。加工食品や砂糖の多い食事はなるべく控えるようにしましょう。また、ストレスは体全体に影響を与えるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。ストレス管理をして、適度な休息とリラクゼーションを心がけることで、インプラントの健康を保つことができます。

*禁煙のすすめとその理由
喫煙はインプラント周囲の組織に悪影響を与え、治癒を遅らせる原因となります。喫煙者はインプラント周囲炎のリスクが高くなるため、禁煙することを強くおすすめします。

■定期的な歯科検診の重要性

インプラント治療後は、定期的な歯科検診が必要です。当院の場合は、3~4ヶ月毎に定期健診を受けていただくようお伝えしています。インプラントが長持ちするかどうかは、きちんと管理を行っているかが大きく影響します。(※歯科医院によって定期健診の期間は異なる可能性があります)定期検診ではインプラントの状態や周囲の組織の健康をチェックし、必要に応じてクリーニングなどの処置が行われます。

・歯科医師による専門的なクリーニングの必要性
自宅でのケアだけでは不十分な場合があるため、歯科医師による専門的なクリーニングが必要です。特にインプラント周囲の歯石やプラークを除去するためには、専門的な器具と技術が求められます。

・インプラントの状態チェックとメンテナンス
定期検診では、インプラントの固定状態やかみ合わせの確認も行います。必要に応じて調整や

メンテナンスを行うことで、インプラントの寿命を延ばすことができます。

■トラブルや異常が起きたらどうする?対応方法

インプラント治療後に考えられるトラブルとして多いのは、「インプラント周囲炎」と「インプラントの痛みや緩み」などの違和感です。歯茎の腫れや出血、痛みが見られる際は早めに歯科医院を受診するようにしてください。また、インプラントが緩んだり、急に痛みが生じたりした場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。応急処置としては、痛み止めを使用することができますが、自己判断での処置は避け、担当医の指示を仰ぐことが重要です。軽度の痛みや不快感であれば、市販の鎮痛薬や冷たいタオルを使用するなど、セルフケアで落ち着くこともあります。しかし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、必ず歯科医院を受診してください。自力での応急処置には限界があり、安全性の面でも専門的な治療が必要です。

■インプラントに関するよくある質問とその回答

Q1スポーツをしてもインプラントに支障はない?
基本的に支障はありませんが、スポーツやアクティビティを行う際は、インプラントに衝撃が加わらないように注意が必要です。コンタクトスポーツを行う場合は、マウスガードを使用することをおすすめします。

Q2インプラントの寿命はどれくらい?
適切なケアと定期検診を受けることで、インプラントは10年以上持つことが期待されます。長持ちさせるためには、日常の口腔ケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。

Q3インプラントが緩んだり抜けたりすることはある?
インプラントが緩んだり抜けたりすることは稀ですが、可能性はゼロではありません。原因としては、噛み合わせの問題やインプラント周囲炎などがあります。定期検診で早期に発見し、適切な処置を行うことが重要です。

Q4インプラントと自然歯の違いは?
インプラントは人工的な材料で作られた歯であり、自然歯とは異なりますが、見た目や機能はほぼ同じです。管理方法としては、自然歯と同様に適切な口腔ケアと定期検診が必要です。また、インプラント周囲の組織を健康に保つために、特に歯間ブラシやデンタルフロスの使用が重要です。

まとめ

インプラント治療は素晴らしい治療方法ですが、治療後のケアや過ごし方を知っておかないと早い段階で使えなくなってしまうこともあります。本記事で紹介したケア方法を守ることで、インプラントの健康を保ち、長く使い続けることができます。日常のケアと定期的な歯科検診を欠かさず、快適なインプラントライフを送りましょう。

当院のインプラント治療は、難症例にも対応しており、過去10年のインプラント埋入本数実績は1,328本と、高い実績を持っています。他院で治療を断れてしまった症例でも、当院であれば治療を受けられる可能性があります。まずは一度ご相談ください。

当院のインプラント治療の詳細はこちら▼

https://www.shin-implantcenter.com/