2023.03.24
インプラントの構造について

こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。
自分の歯と同じような機能性と審美性が手に入るインプラント治療は、昔よりも身近なものになっており、希望する患者様も増えてきています。
しかし、インプラントという治療名は知っていてもその構造や仕組みについては深く理解していない人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではインプラント治療の種類や構造について詳しくご紹介いたします。インプラント治療を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
■近年注目を集めている「インプラント治療」
*治療方法
*費用相場
■インプラントの種類
■インプラントの材料および構造
■人工歯にも種類がある
■3つの柱で成り立つ当院のインプラント治療
■まとめ
■近年注目を集めている「インプラント治療」
人は虫歯や歯周病のほか、外傷などによって自分の歯をなくしてしまうことがあります。昔は歯を失った場合、入れ歯やブリッジなどで対処するのが一般的でしたが、最近ではインプラント治療が注目を集めています。
入れ歯やブリッジが保険適用の治療であるのに対し、インプラント治療は保険は適用されません。そのため治療費は高額になりますが、天然の歯と同じように噛める機能性や劣らない審美性が手に入るという大きなメリットがあります。ほかにも、入れ歯のように洗浄しなければならない手間もないのでセルフケアも簡単、周りの健康的な歯を傷つけることがないなど、利点が大きい治療方法です。
*治療方法
歯を失ったところに手術によってインプラントを埋め込み、そこに人工歯を取り付けます。1本だけなど部分的にも、全部の歯にも適用することができます。手術が必要になる治療のため、一般的な歯科治療よりも身体的負担は大きくなります。そのため、身体の状態によっては治療の制限を受けることもあります。
*費用相場
インプラントは高額な治療費がかかるとお話しましたが、施術する箇所や人工歯(上部構造)によっても変わってきます。
・前歯1本を治療した場合
平均:300,000~400,000円
・奥歯1本を治療した場合
平均:300,000~400,000円
・全部の歯を治療した場合
平均:2,000,000~2,500,000円
※上記の費用相場はあくまで平均的なもので、歯科医院によって異なるほか、個人差があります。
■インプラントの種類
インプラントには、アバットメントを使い人工歯を繋ぐタイプと、アバットメントを使わずにセメントで人工歯を接続するタイプの2種類があります。
それだけではなく加工方法や形状にも種類が複数あり、仕様の違いには「ワンピースタイプ」と「ツーピースタイプ」の2種類があります。
①ワンピースタイプ
ワンピースタイプは、アバットメントとインプラント体が一体になっているのが特徴です。全体的に長く、治療の回数は1回と、少なくて済みます。
埋め込む方法は同じで、手術によって顎骨に穴を開けた後、その箇所に埋め込みます。アバットメント、インプラント体が一体になっているため、顎骨と結合した後は、人工歯を被せるだけで、治療は完了となります。
治療の回数も少なく強度に優れていますが、ワンピースタイプを適用できるのは、顎骨の厚みが十分だと判断された場合のみです。そのため、利点は大きいものの希望した人全員が行えるわけではありません。
【デメリット】
アバットメントにトラブルが起きた場合、インプラント体ごと全て除去する必要があります。
②ツーピースタイプ
インプラント治療で一般的なものとして多くの歯科医院で使用されているのがツーピースタイプ
です。顎の骨の厚さが多少痩せていても適応できるのが特徴で、幅広いケースに適用することができます。全身疾患を持っている人や審美性を追求する人、そのどちらにも適用できるのが大きな特徴です。
たとえインプラントが強い衝撃を受けてアバットメントネジが折れても、接合部分のダメージを避けられる構造になっているので心配はいりません。
【デメリット】
ワンピースよりも部品が多くなるため、費用は高額になります。また、人工歯を被せるまでの行程が長いため、治療期間が長くなります。
■インプラントの材料および構造
*材料
インプラントの材料として用いられているものは、主にチタンやチタン合金です。骨ときちんと結合するため、とても頑丈で耐久性に優れています。
*構造
1.インプラント体(人工歯根)
インプラント体と呼ばれる人工歯根は、顎の骨に埋め込まれるもので、歯根の代わりとなりインプラントを支える要となるものです。「スクリュータイプ」と「シリンダータイプ」の2つの種類があり、現在一般的に使用されているのは、スクリュータイプがほとんどです。シリンダータイプが採用されるのはごく一部です。スクリュータイプのなかでも種類があり、先が細くなるルートタイプと、太さが変わらないストレートタイプがあります。
2.アバットメント(支台)
インプラント体に取り付けられ、人工歯と接続する器具です。
3. 人工歯(上部構造物)
アバットメントに接続される上部構造物(人工歯)。これが失った自分の歯の代わりとなります。
■人工歯にも種類がある
上部構造物の人工歯にはさまざまな材質があり、それぞれ異なる特性があります。
クラウンとも呼ばれる人工歯は主に以下の6種類の素材に分けられ、自分の歯が残っているときに使う物やインプラントに使う物など、用途が異なります。
【メタルボンド】
金属のフレームにセラミックを焼き付けて加工した人工歯です。自然な白い見た目をしていますが、セラミックがはがれやすいというデメリットがあります。
【ゴールド】
白金加金や金合金などでできた人工歯です。他の素材と比べると柔らかいため、残っている自分の歯を痛めずに済みます。目立ってしまうため、目立たない箇所に使用されます。
【ジルコニア】
セラミックの一種「ジルコニア」でできたフレームの上に、セラミックを何層にも塗り重ねて仕上げた人工歯です。自然な色や質感になるため、目立つ部分にも向いている材質です。
耐久性、審美性のほか、プラークがつきにくいという利点もあります。
【ニケイ酸リチウム】
セラミックの一種「ニケイ酸リチウムガラス」を高温で溶かし、成型して作られた人工歯です。オールセラミックなので耐久性が非常に高く、天然歯と同様の機能性と審美性が手に入ります。インプラントよりも天然歯が残っているときの治療に用いられることがほとんどです。
■3つの柱で成り立つ当院のインプラント治療
1.整えられた医院内の設備
2.徹底された衛生管理
3.追求され続ける技術
■まとめ
今回は、インプラント治療の種類や構造について詳しくご紹介してきました。インプラント治療はメリットも大きな治療方法ですが、金銭的な負担も身体的な負担も大きくなるため、さまざまな情報を収集したうえで医院選びを行い、担当医としっかり相談しながら慎重に進めていくことが重要です。
インプラント治療を検討している方は、ぜひ一度当院にご来院ください。
スタッフ一同、みなさまのご来院を心よりお待ちしております!
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