2025.02.14
インプラント治療をするときに虫歯や歯周病があったらどうする?
こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。
この記事では虫歯や歯周病がある場合のインプラント治療について解説します。
■インプラントとは
歯を失った箇所の顎の骨に手術によってインプラント体を埋め込み、そこに上部構造と言われる人工歯を取り付けます。手術が必要になる治療で、保険適用外となるため、一般的な歯科治療よりも身体的負担が大きくなります。自分の歯と同じように噛める、見た目が美しい、セルフケアの手間がなくセルフケアも簡単、周囲の健康的な歯を傷つけずに済むなど、メリットがたくさんあります。
■虫歯や歯周病がある場合のインプラント治療
インプラント治療を行う前に虫歯や歯周病がある場合は、それぞれ症状によって対応が異なります。
【虫歯】
インプラントにしたい歯のみが虫歯の場合、急性炎症が見られなければインプラント治療の外科手術と抜歯が同時に行われます。急性炎症がある場合は、炎症を抑える治療を行ってから治療が行われます。
インプラントを行う歯ではない歯が虫歯になっている際は、軽度であれば抜歯は必要ないため、インプラントの治療前に虫歯の治療が行われます。初期段階の虫歯であれば、治療期間も短くて済み、場合によってはインプラント治療も同時並行で行えることがあります。虫歯になっている歯が噛み合わせに影響する場合は、最優先で虫歯の治療が行われ、人によっては噛み合わせの調整も行われます。超初期段階の虫歯だった場合は定期管理と判断されることもありますよ。
【歯周病】
歯周病がある場合は基本的にそちらの治療が優先されます。歯をなくしてしまうほどの歯周病の場合は菌が口腔内に拡散されてしまっている可能性があり、他の歯もすでに歯周病になっていたり、これから歯周病になってしまうリスクがあります。
こういった経緯から、歯周病菌を減らすためには、事前治療が必須になるのです。歯周病が重度の状態まで進行してしまっているケースだと、多くの骨が溶かされている状態になってしまうので、骨移植やGBR法、サイナスリフト、骨造成などの治療をした後にインプラント治療をする必要があり、身体的な負担も大きくなります。
■治療後の注意点も…!
インプラントは治療後にも注意が必要です。歯周病のケアを怠ってしまうと、インプラント周囲炎になるリスクが高くなります。歯周病と症状はほとんど同じで、重度まで進行すると治療も大変になります。おうちでのセルフケアにくわえ、定期検診とプロによるメンテナンスをさぼらないことが大切です。
■まとめ
インプラント治療は大きな治療のため、お口の中の健康状態はとても重要になります。虫歯や歯周病がある場合はそちらの治療を優先し、健康状態を整えるのが良いでしょう。
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