普段通りの食事ができるまで、長い治療期間が必要だった従来のインプラント治療に対して、手術当日に仮歯を入れ、その日から食事ができるのがオールオンフォーです。さらに、食事の温度や味をしっかり感じられる人工歯(上部構造)の形態は、保険の入れ歯にはない特徴です。
また、全ての歯を少ない本数(4本~6本)のインプラントで補うことで経済的な負担を軽減し、インプラントを埋め込む位置を骨が残っている部分にすることで、骨が少ない方も骨を増やす手術を行わずに身体的な負担を抑えた治療を行うことができます。
※お口の状態によっては、骨を増やす手術を併用するケースもあります。
オールオンフォー(All-on-4)について
総入れ歯を入れていても、「しっかり噛めない・・・」「合わなくて痛みがある」など、使用感に満足できずに悩んでいませんか?そのようにお悩みの方や全ての歯を失ってしまった患者様が、しっかりと噛めるようになるのが「オールオンフォー」という治療方法です。
オールオンフォー(All-on-4)とは?
従来の治療方法では、1本の歯を失ったら、1本のインプラントを埋め込む必要がありました。そのため、全ての歯を失った方の場合、多くのインプラントが必要となり、長い治療期間と高額な費用がかかっていました。しかし、オールオンフォーの場合、基本的に片あご4本(ケースによって本数が異なります)のインプラントで全ての歯を補うことができます。
- 1手術当日から噛めて、見た目もきれい
- 2少ないインプラントで経済的・身体的な負担を軽減
- 3骨が少ない方でも可能
- 4もう一度「しっかり噛んで、味わう」感覚を
実際の治療例
主訴 | 入れ歯が合わない、食事がしっかり噛めない |
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診断名 | 義歯の不適合 |
年齢 | 67歳 |
治療方法 | オールオンフォー(上顎) |
抜歯部位 | 非抜歯(上顎) |
治療期間 | 5ヶ月 |
治療費用 | 200万円 |
リスク・副作用 | ページ下部に記載 |
オールオンフォー(All-on-4)治療の流れ
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STEP.1検査・診断
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STEP.2インプラント手術
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STEP.3仮歯の歯型とり・仮歯の装着
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STEP.4最終の人工歯(上部構造)の歯型とり
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STEP.5人工歯(上部構造)の装着
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STEP.6定期的なメンテナンス
※詳しい治療内容などは、治療ケースによって異なります。
オールオンフォーの治療費用
歯の本数分のインプラントをする場合とオールオンフォーを比べると、オールオンフォーの方が大きく費用を抑えることができます。
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片あご12本のインプラントをした場合
インプラント1本32万円×12本+手術代10万円=約400万円
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オールオンフォーの場合
片あご:200~300万円(人工歯の種類で費用が異なります)
- • ハイブリッドセラミック(プラスチックと陶材を混ぜた素材):200万円
- • オールセラミック(全て陶材):300万円
注意点・デメリット
- 自費治療のため、保険の入れ歯治療に比べると費用が高額
- インプラントを埋め込む外科手術が必要
- お口の状態によって、インプラントの本数が異なる(片あご4本~6本)
- 通常のインプラント治療と同様に、定期的なメンテナンスが必要
- ケースによっては、骨を増やす手術が必要になる場合がある
全ての歯を失ってしまった方へ
本当はしっかり噛めるオールオンフォーにしたいけど、費用の問題や持病などで選択できないという方もおられるかと思います。かといって保険の入れ歯では、痛みや違和感を感じて満足できない・・・。そのような方に当院では、「超精密入れ歯」や「オーバーデンチャー(インプラントを使用した入れ歯)」というような治療方法をご提案しております。治療方法にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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