2024.08.26
安全な治療を行うために。インプラントで使用する設備や機器

こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。
インプラント治療で重要なことはいくつかありますが、そのなかでもインプラント治療を行うための設備が整っていることは非常に重要です。歯科医師の技術や知識がどれだけ優れていてもそれを最大限発揮できる設備が整っていなくては意味がありません。
この記事では、インプラントで使用する設備や機器について役割をお話ししていきます。
■なぜインプラント治療で設備が重要視されるか
インプラント治療は歯を失くした顎骨にインプラント体を埋め込み、人工歯を取り付けることで見た目や機能を回復させる修復治療です。インプラント体を埋め込むには、外科手術が必要になるため、一般的な歯科治療よりも大きな治療になり、当然心身にも負担がかかります。インプラント治療は、1mmほどのほんのわずかなズレでさえ、治療結果やその後の経過が変わってしまうので、衛生管理の徹底が必要不可欠なのはもちろんのこと、より精度の高い治療を実現するためには最新の設備や機器が整っていることが重要になります。安心してインプラント治療を受けるためにも、歯科医師の技術や経験だけではなく、設備の充実度も重要な要素になるのです。
■インプラント治療で使用する主な設備と役割
インプラント治療において設備が整っていることはとても大切なことですが、では具体的にどんな機器があるのでしょうか?インプラント治療で使用される主な設備とそれぞれの役割を詳しく見ていきましょう。
・歯科用CT
インプラント治療を行う前の精密検査に欠かせない医療機器です。立体的に断面画像を再現することができるため、平面画像でしか確認できないレントゲン撮影では見えないところまで精密に見て分析できるのが特徴です。立体的な画像で見ることができるので、いろいろな角度から顎骨や歯の状態を細かく把握できます。インプラント治療において顎骨の健康状態をしっかり把握することは欠かせないため、歯科用CTはインプラント治療の事前検査に欠かせない機器です。歯科用CTで撮影を行い、顎骨の状態を見てインプラント治療ができるかどうかの判断が行われます。骨の厚みや量が少ない場合は骨を増やす処置(骨再生)が必要になります。
・3Dプリンター
採取したデータを元に、模型を造れる機器で、歯科診療以外でも使われています。歯科診療で使用されている3Dプリンターは、光造形方式といわれるタイプのものが採用されています。手間がかかると言われているものの、その分繊細な造形を得意とし、熱溶解積層方式などの他の方式と比較すると、寸法の精度や表面の仕上がりが優れているのが特徴です。インプラント治療においては、「サージカルガイド」(下記で解説)を作るのに活用されています。これまではサージカルガイドの作成などに多くの時間と工程が必要でしたが、歯科用3Dプリンターをはじめとしたコンピューター技術の発展により、治療の精度を上げると同時に治療時間の短縮にもつながっています。
・光機能化アフィニー
インプラントの表面に特殊な光を照射することで、インプラント体と骨の結合率を高め、手術の成功率を上げるのに役立つ機器です。インプラント治療で使用する材料はもちろんすべて新品ですが、インプラントの素材のひとつである「チタン」は未開封の状態でも製造から時間が経過するにつれ、骨との結合率が徐々に下がっていくと言われています。輸送するという過程を省くことはできないため、製造後にすぐにインプラントを使用することはできません。そんな時に役立つのが光機能化アフィニーです。特殊な光を当てることで製造直後の状態に戻すことができる画期的な機器なので、骨とインプラントの結合率も高くなります。アフィニーで光を照射した場合と、しない場合では、およそ2〜3倍ほど結合率が変わるという研究結果も出ています。結合しやすくなることで、総合的な治療期間の短縮にもつながります。
・サージカルガイド
インプラント体を顎骨に埋め込む際、埋め込む位置をより正確に取ることを可能にし、手術の成功率や治療の精度を上げるのに役立つのがインプラント治療専用のマウスピース、サージカルガイドです。インプラント治療のトラブルの原因の多くはインプラントを埋め込む位置が不適切であることが原因で生じています。つまりインプラントを埋め込む適切な位置をとることができればトラブルも防ぐことができるということです。サージカルガイドにはインプラント体を埋め込むためにドリルを固定するための穴があいています。インプラントの角度や深さ、位置がほとんどズレることなく、埋め込むことが可能になります。また、必要以上に大きく歯茎を切る必要がないので術後の腫れや痛みも軽減されます。
■歯科医院選びで歯科医院の設備・機器も要チェック
インプラント治療をする際の歯科医院選びで見るポイントはいくつかありますが、歯科医院の設備がしっかり整っているかどうかは事前に確認しておきましょう。歯科医院の公式サイトや公式SNSで設備を紹介している歯科医院も多いので、事前に確認することができると思います。もしもインターネットで予め確認がとれない場合は、カウンセリングの際に確認してみるのも良いでしょう。設備が整っていれば必ず安全というわけではありませんが、設備が整っていれば治療の精度や成功率が上がるのは事実です。インプラント治療に限った話ではありませんが、「この治療にはどんな機器を使うのだろう」「どんな機器があるのだろう」と自分からも積極的な姿勢で取り組むことも治療を成功させるための重要な鍵です。
【インプラント治療のための歯科医院選びのポイント】
✔️歯科医院の設備環境が整っているかどうか
✔️執刀医の実績や対応症例の数
✔️難症例に対応しているか
✔️患者様のリアルな声はどんな感じか
✔️歯科医院の設備環境
✔️説明を丁寧に行ってくれるか
✔️取り扱っているインプラントは信頼のあるものか
✔️費用は適切か
✔️治療後の保証制度はあるか
✔️インプラント治療を得意としているか
✔️通いやすい立地か
■当院のインプラント治療
当院のインプラント治療は、徹底した衛生管理を行い、この記事で紹介した設備を整えてインプラント治療を行っております。当院の過去10年の実績はインプラント埋入本数1,328本と、数々の症例に対応してきました。執刀する歯科医師は勉強会や研修に積極的に参加し、日々治療技術や知識をアップデートしております。「骨が足りない」と他の歯科医院で断られてしまった患者様も当院では、骨を増やす処置を行うことで、インプラント治療が可能になります。当院のインプラント治療に関する詳細は下記の専門サイトをご覧ください。
当院のインプラント治療の詳細はこちら▼
https://www.shin-implantcenter.com/
■まとめ
インプラント治療は他の歯科治療よりも大きな手術になるからこそ、設備が整っていることも非常に重要な要素となります。最新の設備と歯科医師の技量、スタッフのチーム力を掛け合わせることで、精度の高い安心な治療をできると考えております。インプラント治療がはじめての方は何かと不安も多いと思いますが、一度カウンセリングを受けていただければ丁寧にお答えいたします。スタッフ一同、みなさまのご来院を心よりお待ちしております。
カテゴリ |インプラント|ブログ
-
40歳を過ぎた患者さまへ
- 歯を失う最大の原因
- 噛み合わせ不良で起こる
負の連鎖 - 歯と健康の関係性
- 定期的な検診はあなたを守る