歯列矯正で歯が動くのはなぜ?インビザラインで歯が動く仕組み

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2023.08.11

歯列矯正で歯が動くのはなぜ?インビザラインで歯が動く仕組み

歯の矯正のイラスト(マウスピース・男性) | かわいいフリー素材集 ...

こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。 

歯列矯正にはワイヤー矯正やマウスピース矯正がありますが、矯正治療では一体どのような仕組みで歯が動いていくのでしょうか?

この記事では、歯列矯正治療で歯が動く仕組みと、マウスピース矯正のインビザラインで

歯が整う仕組みをあわせてご紹介します。

■矯正治療で歯が動く仕組みとは

ワイヤー矯正にしてもマウスピース矯正にしても「どうして矯正装置をつけることで歯が動くのだろう?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

実は歯が動く仕組みで重要な役割を果たしているのは「歯根膜(しこんまく)」です。歯の根と骨の間にある歯根膜は、とても薄い膜で、歯の根と骨をつなぐ役割を果たしています。歯根膜は伸び縮みすることが特徴で、歯列矯正は歯根膜の伸縮する特性を活かして行われています。

歯が見える場所に矯正装置で力を加えると、歯根膜は伸び縮みできます。例えば歯を引っ張ると歯根膜が伸び、押された側にある歯の歯根膜は縮みます。

伸ばされた歯根膜は、その隙間を埋めようとして新しい骨を生み出そうという働きをします。一方縮んだ方の歯根膜は、隙間を作るため骨を溶かそうという働きをみせます。こうした働きが繰り返されることで、乱れた歯列が矯正されていく仕組みになっています。

■歯は1ヶ月あたり約1mmずつゆっくり移動する

歯根膜の特性をいかして歯列を整えるといっても、強い力で一気に引っ張ることはできません。歯根膜にダメージを与えないようゆっくり時間をかけて少しずつ動いていきます。どんな手法で歯列矯正を行うかにもよりますが、1ヶ月あたり約1mmずつゆっくりと移動していきます。

ですので歯列矯正治療をはじめてすぐは変化がほとんど感じられず不安に思うかもしれませんが、矯正をはじめてから時間が経てば目で見てもわかる変化が出てきます。焦らずに、矯正治療には時間がかかるということを前提として覚えておきましょう!

■インビザラインで歯が移動する仕組み

歯根膜を動かすという点では、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も同じですが、力を加える方法が異なります。マウスピース矯正であるインビザラインは、作成したマウスピースを歯に装着することで、歯と歯茎を包み込んでゆっくりと力を加えて歯列を矯正していきます。従来のワイヤー矯正ほど強い矯正力を加えることがないので、痛みや違和感も少なく、とても穏やかなペースで進んでいきます。ですので、治療期間は長くなるケースも多いです。

■インビザラインは3Dスキャナーでシミュレーションができる!

インビザラインは治療をスタートする前に3Dスキャナー(iTero)で歯型を採取して、コンピューター上に映し出された3D画像を見ながら歯の移動のシミュレーションができます。このデータを元に、マウスピースが段階的に作成されます。1〜2週間おきに新しい段階のマウスピースに交換して歯を適切な位置に移動させます。治療をはじめる前から矯正終了後の歯並びを予測できるので、ワイヤー矯正よりも精度の高い治療ができるのも大きなメリットです。ワイヤー矯正は、強い矯正力をかけられますがその分痛みや不快感を伴うことも懸念点です。しかしインビザラインは歯にかかる負担が少ないので痛みや違和感はそれほどありません。負担を少なくしたいという方にも、インビザラインがおすすめですよ。

■まとめ

歯列矯正で歯が動く仕組みを理解していると、長期に及ぶ矯正治療もモチベーションも保てるかもしれません。痛みが怖いという人にもインビザラインはおすすめですよ。