マウスピース矯正の保定期間とは?やらないとどうなる?

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2024.07.12

マウスピース矯正の保定期間とは?やらないとどうなる?

こんにちは!福島県いわき市にある「しんデンタルクリニック」です。

マウスピース矯正には「保定期間」と呼ばれる期間があります。この期間にしっかりと歯並びを固定しておかないと、矯正前の歯並びに戻ってしまいます。これを後戻りと言います。後戻りしてしまったら、せっかく矯正治療を行った意味がなくなってしまいますよね。そうならないためにも、保定期間のことを詳しく知っておきましょう。

今回は、マウスピース矯正の保定期間について、詳しく解説します。

■マウスピース矯正における保定期間とは?

矯正治療が終了した直後は、歯の周りがとても不安定な状態です。そのまま何もしないでいると、せっかく美しくなった歯並びが矯正前の歯並びに戻ってしまいます。この現象が「後戻り」です。

後戻りさせないためには、保定装置を装着して歯並びをしっかりと固定することが大切です。保定装置を用いる期間のことを「保定期間」と呼びます。マウスピース矯正は、矯正期間が終わったら完了するわけではありません。

■後戻りはどうして起こる?

私たちの歯は、食べ物の噛み砕きやスポーツの食いしばりなどで、毎日少しずつですが動いています。後戻りが起きてしまう原因は、毎日の歯の動きに加えて、保定装置の装着時間が短かったり、サボって装着しなくなってしまったり、悪い癖が身に付いてしまっていたりすることが考えられます。

1.保定装置の装着時間が短い

保定装置の装着時間が短いと、後戻りするリスクが高まってしまいます。マウスピース矯正治療の終了直後は、矯正治療時と同様に1日に20時間以上装着することが必要です。食事や歯磨きや激しいスポーツをする時以外は、装置を外さないようにしましょう。

  • 悪い癖が身に付いてしまう

【前歯を口の内側から舌で押す】

前歯が前方向に動いてしまい、出っ歯になるリスクが高まります。

【頬杖をつく】

頬杖をついていると、頭の重さによる上からの力と、頬杖による下からの力、上下の両方から力が加わって、歯並びによくない影響を与えます。片側だけ頬杖をつく習慣がある場合は、片方の歯や顎にだけ大きな力が加わり、顔の歪みや顎関節症の原因になる可能性があります。

【うつ伏せ寝を続けている】

寝ている方向から常に力が加わることになり、歯が内側の方向に動いてしまいます。小さいお子様であれば、親御さんが見守って仰向けに直してあげましょう。

■保定装置の装着時間はどのくらい?

①どのくらいの期間、装着が必要?

保定装置は、マウスピース矯正を終了してから少なくとも1年以上、装着しないと歯並びをしっかりと固定することができません。「マウスピース矯正治療にかかった期間=保定装置を装着する期間」が一般的です。例えばマウスピース矯正治療に2年かかったら、保定期間も2年必要ということです。それよりも保定期間を短縮してしまった場合、後戻りするリスクが高まります。マウスピース矯正をする場合は、保定期間があることも含めてスケジュールを考えましょう。

②1日にどのくらい装着が必要?

マウスピース矯正を終了してから1年間は、1日20時間以上装着することが望ましいです。2年目以降は、患者様それぞれの歯列の状態によって異なりますが、少しずつ装着する時間を短縮していくことができます。最終的には、就寝時のみ装着する方が多いです。早く装置を外したい気持ちはよくわかりますが、後戻りをさせないためにも根気よく保定装置の装着を継続しましょう。

  • ずっと保定装置を使い続けるのが理想

先ほども述べましたが、食事の噛み砕きやスポーツの食いしばりなどで、毎日歯は少しずつ動いています。そのため、美しい歯並びをキープし続けるには、保定装置をずっと継続して使い続けることをお勧めします。装着時間は徐々に減らしていくことができます。

マウスピース矯正が終了してからしばらく経ったら、週に数回就寝時のみ装着すればよくなることも多いです。

  • 保定期間中の通院頻度は?

矯正治療完了直後は短い間隔で、少しずつ頻度が減っていくのが一般的です。まず治療完了の3ヵ月後、そこから半年(6ヵ月)、さらにそこから 1 年…というような間隔で通院することになるでしょう。保定期間が2年だとすれば、4度程度の通院が必要です。

■保定装置を使うときに注意する点は?

①口の中を常に清潔に保つ

マウスピース矯正の治療期間中と同様に、口の中を常に清潔に保ちましょう。食事をしたら、すぐに歯を磨くことを続けましょう。歯ブラシだけでは食べカスや歯垢が取りきれないので、デンタルフロスや歯間ブラシも併用してください。数ヶ月に一度、歯科医院で後戻りしていないかチェックしてもらい、歯の定期検診やクリーニングを行うことも大切です。

②食事の際は取り外す

取り外し可能なタイプの保定装置の場合は、食事の時は取り外します。コーヒーや紅茶など色が濃い飲み物を飲む時に装着していると、保定装置が着色してしまうことがあります。矯正装置と同じく、砂糖が入った飲み物を飲む時も外すことが必要です。そのまま飲むと、砂糖が装置と歯の間に挟まったまま長時間過ごすことになり、虫歯の原因になってしまいます。

③お手入れは定期的に行う

装置のケアを怠ると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。装置を外すごとに、流水に浸して指でこすり洗いをしましょう。週に数回は、柔らかい毛先の歯ブラシで擦って、水やぬるま湯で流しましょう。歯磨き粉には研磨剤が入っているので、使用すると装置が傷ついてしまいます。また、洗い流すときに熱湯を使うと装置が変形してしまう恐れがあります。入れ歯用の洗剤も用途が異なるので、使用は控えましょう。

■保定装置についてのよくある質問

①後戻りをしてしまうと矯正治療をやり直しになりますか?

後戻りするかどうかは、患者様が保定装置をどの程度の期間正しく装着されていたかで違ってきます。一概に言えませんが、後戻りが実感できるほどの変化であれば、再矯正を必要とする可能性もあります。ただし、その場合も矯正した期間よりずっと短い期間で終わる場合がほとんどです。

②保定装置をつけ忘れるとすぐに後戻りしますか?

数日保定装置をつけ忘れた程度では、後戻りすることはありません。しかし週間単位での付け忘れは、後戻りの大きな要因となります。スマートフォンのリマインダーを活用したり、旅行や出張の持ち物リストに入れておくなど、保定し忘れを防ぐ工夫をを上手く取りいれることが大切です。

③保定期間中、他の歯科治療を受けることはできますか?

取り外しができる保定装置の場合は歯科治療をそのまま行えます。ホワイトニングも可能です。虫歯治療を受けると、噛み合わせに変化が起きることがあります。その場合、使用している保定装置がぴったりとはまらなくなる可能性があります。はまらなくなってしまったら、担当の歯科医師に相談しましょう。

■当院の矯正治療

当院ではこの記事で紹介したマウスピース矯正「インビザライン」のほか、前歯の部分矯正に特化した「インビザラインGo」や、目立たない矯正治療を幅広く取り扱っております。「矯正治療が終了したが、後戻りしているようで不安・・・」など、不安なことはお気軽にご相談ください。矯正治療中の生活に関するアドバイスもさせていただきます。

当院の公式ホームページでは、矯正治療の症例も写真付きで紹介しております。気になっている方ははぜひご覧になって参考にしてみてください。

当院の矯正歯科に関する詳細はこちら▼

https://www.shin-dental.jp/ortho

■まとめ

いかがでしたでしょうか。マウスピース矯正で手に入れた綺麗な歯並びを後戻りさせないためには、保定期間にしっかりと歯並びを固定することが大切です。装置を清潔に保ち、決められた時間を守って装着しましょう。

マウスピース矯正を検討している方や、お口の中についてお悩みがある方は、ぜひ一度当院にご来院ください。みなさまのご来院を心よりお待ちしております!